設立趣旨
文化芸術を通じて
堺市を世界に誇りうるまちに
堺市は、古代においては仁徳古墳に代表される古墳文化の中心地として、中世においては、環濠都市、自由・自治都市として、また、お茶の文化発祥地として栄えるなどの輝かしい歴史を有している。明治・大正期には、大浜公園から浜寺公園を中心に海浜リゾート地としてにぎわった。
しかし、昭和30年代から臨海工業地帯の造成、泉北ニュータウンの建設など産業の発展と人口の増加のなかで、こうした市民の誇るべき豊かな歴史や文化は、ともすれば忘れがちであった。
21世紀に向けた社会・経済の成熟化への移行といった社会潮流の中で、人々の価値観は、多様化・高度化し、より質の高い生活を志向する時代となってきている。このような状況の中で、より多様な主体が文化活動に参画し、本市の個性をいかした市民文化・都市文化を創造するためには、歴史的遺産を見直し、有効に活用するとともに、内外の交流を通じて自らの文化を再発見し、未来に継承すべき新たな市民文化・都市文化を創造していかなくてはならない。
そのことにより、心豊かでうるおいのある生活が生み出され、その誇る歴史と伝統の上に新たな文化を生み出す活力のある都市となり、21世紀に向かって堺市がなお一層発展するための大きな要因になると考えられる。
このように、文化的伝統を基盤とし、21世紀に向けて市民文化・都市文化を振興・活性化させていくためには、文化の担い手は市民であるとの理念のもとに、市民、学識者、産業界、自治体の英知と活力を結集し、分担・連携・協力して、多彩な文化活動を展開し、文化施設の整備とあいまって、ソフト・ハード両面での総合的な取り組みが必要となる
こうしたことから、文化創造の推進母体として、文化振興のための多彩な事業を展開するとともに、広く文化の交流に努め、市民による市民のための文化創造と文化創造を通じて堺市を世界に誇りうるまちとして発展させることをめざして、ここに財団法人堺市文化振興財団を設立しようとするものである。
平成6年4月1日
理事長挨拶
このたび、公益財団法人堺市文化振興財団理事長に就任いたしました。
堺市文化振興財団は、1994年の設立以降、市民による市民のための文化を創造し、ひいては堺市を世界に誇りうるまちとして発展させることをめざして、様々な文化振興事業を展開してまいりました。
令和元年10月フェニーチェ堺がグランドオープンを迎え、堺の文化の新しい曙を体感できた歓びもつかの間、新型コロナウイルス感染症の拡大が起こりました。我が国の文化芸術活動の全般が停滞を余儀なくされ、深刻な打撃を受けています。この状況から、再び起き上がり、時代の変化にどう対処していくかが、非常に重要であると考えています。
フェニーチェ(不死鳥)の意味をかみしめて、文化芸術を通じて自らのまちを愛する心を共有し、誇りに感じることのできる文化芸術創造の堺をめざした取組みを積極的に行なってまいります。
今後とも、皆様のご支援をお願いいたします。
令和2年6月
公益財団法人堺市文化振興財団 理事長 服部一史
事業方針
堺市文化振興財団は、文化芸術基本法、自由都市堺文化芸術まちづくり条例及び第2期堺文化芸術推進計画に基づき、文化活動の振興及び地域文化の創造に資する事業を行い、市民文化生活の向上と地域の発展、文化芸術を通じた社会包摂に寄与することをめざしています。
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優れた文化芸術の鑑賞機会を提供
優れた文化芸術、多彩で魅力のある文化芸術を広く市民の皆様に提供します。
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堺で育まれてきた文化の継承と発展
堺で古くから育まれてきた文化を継承・発展させ、堺を拠点とする新たな文化芸術の創造と発信、市民意識の醸成に努めます。
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市民文化活動の支援と担い手の育成
市民の幅広い文化活動の支援を行い、市民参加型事業の実施や、子どもたちに向けた文化芸術鑑賞の機会づくり、若手芸術家への研修等を通じ、次代の文化の担い手育成に寄与します。
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文化芸術を通じた社会的課題の解決
教育・福祉・医療などの多様な分野と連携し、市内各地で文化芸術を通じた社会的課題の解決に取り組みます。
事務局概要
住所 | 〒590-0061 堺市堺区翁橋町2-1-1 |
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TEL | 072-228-0114 (平日9:00~17:30) |
FAX | 072-228-0115 |
定款
公益財団法人堺文化振興財団の定款をご覧いただけます。
沿革
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