アール・ヌーヴォーを代表する芸術家として広く知られているアルフォンス・ミュシャ(1860-1939)は、活動初期のころから生涯にわたって多くの挿絵を手がけてきました。特にまだ無名であったころは挿絵画家として生計を立てていたことが知られています。
物語をよく理解し、独自に咀嚼されたミュシャの挿絵は文学的な内容を昇華し、ドラマチックに、そして装飾によって美しく視覚化されています。
本展覧会ではミュシャが彩る物語の「挿絵」に焦点をあて作品をご覧いただきます。またミュシャの個人コレクターであり貴重な資料も多く蒐集されている尾形寿行氏のコレクションから当館では初公開となる書籍や雑誌などを展示いたします。ミュシャが生涯にわたって関わり続けてきた創作の「原点」ともいうべき挿絵に注目し、初期から晩年までを通して表された物語を彩るミュシャの挿絵をご紹介します。