堺市内の小中学校にアーティストを派遣し、児童・生徒が芸術を体験する「さかいミーツアート」。 今回は小学2年生を対象に、アーノルド・ローベル作『なくしたボタン』を演劇的な視点から読み解き、考えるプログラムを実施しました。
【1日目】
今回のプログラムは、期間をあけて2回に分けて行われました。
1日目、各クラスには役者のみなさんが講師として入り、演劇的な手法を用いたワークショップで、心と身体をゆっくりとほぐしていきます。
まず講師から、「わからない」や「みんなと違う」という状態が、普段は嫌われがちだけれど、今日はそれもそのまま受け入れてみよう、というお話がありました。そのうえで、“わからない”ゲームとして「拍手回し」に挑戦します。
ゲームですが、ルールは説明されません。 講師2人がまずやってみせると、子どもたちは頭に「?」を浮かべながらも、「こうかな?」と試しはじめます。全員で拍手を回し、最後には無事に講師のもとへ拍手が戻ってきました。
その後はグループに分かれ、「アーティストねん土」「ナイフ&フォーク」などのワークに取り組みました。正解が分からず戸惑った子もいたかもしれませんが、それでもこの状況を面白がり、楽しんでくれた1日目となりました。
【2日目】
2日目は、まず「演出をつける」ウォーミングアップから始めました。
子どもたちの前で、消しゴムを落とすシーンが演じられます。 落としたことに気付かない友達に対して、拾ってあげたとき、どんなふうに「ありがとう」と言ったらよいでしょうか。
ぶっきらぼうな「ありがとう」に対し、子どもたちからは次々と演出のアイデアが出てきました。 「もっと笑顔で!」「目を合わせて」「それはやり過ぎ!」「心をこめて」など、たくさんの意見が飛び交います。
ウォーミングアップのあとは、いよいよ物語を読み進めます。 題材は、アーノルド・ローベル作『なくしたボタン』。
ふだんの授業では、文章に書かれていることを正確に読み取ることが大切ですが、今回は書かれていないことも自由に考えてよい時間です。
がまくんが怒っているとき、かえるくんはどんな気持ちだったのだろう…と、文章には書かれていない場面についても想像してみます。
あるクラスでは、「かえるくんが家に帰ったあと、どう過ごしたのか」を想像してみたことで、がまくんとかえるくんがどうして仲良しなのかを考えるきっかけにもなりました。
小学2年生のみなさんは、これからさまざまな本に出会っていくと思います。 今回の経験を思い出しながら、物語の背景にある気持ちや感情にも思いを巡らせてくれたら嬉しいです。
1組さぶちゃん&えりこさん
2組デリシャス&なっちゃん
3組Fさん&一木さん
(写真)






