report

文化芸術振興事業 活動報告

バレエダンサーに触れて広がるみんなの心の世界

  • さかいミーツアート
バレエダンサーに触れて広がるみんなの心の世界

堺市内の小中学校にアーティストを派遣し、児童・生徒が芸術を体験する「さかいミーツアート」。

今回は堺で50年以上活動されている野間バレエ団さんが、小学校1年生の皆さんに向けて、バレエの魅力を存分に味わえるプログラムを企画して下さいました。

まずはじめに、バレエを観て心が動いた時に、お客さんはどんなふうに気持ちを表したらいいのか、野間景先生から教わります。

拍手をすることはもちろんですが、もっとすごいな!と感じたら、「ブラボー!」と声掛けをするのですね。

次は、いよいよバレリーナの登場です。

美しい衣装を着た浅井 莉香さん扮する「金平糖の精」が現れると、思わず、わぁ!という声が上がります。

目の前で披露される「ヴァリエーションとコーダ」の踊りに、子どもたちも前のめりです。

続いて登場したのは、宿屋の娘の「キトリ」。宇多田 采佳さんが演じます。

お姫様であり、妖精である金平糖の精と、人間のキトリを比べてみましょう。

笑顔の表情や、小道具、お衣装…その場に立っているだけでも、異なる雰囲気です。

では、「金平糖の精」と「キトリ」が、同じ足の動きや回転の技をしてみるとどうなるのでしょうか?

同じ振付をしていても、その表現は異なります。

バレエダンサーのみなさんは、こうしてそれぞれの役を演じ分けているのですね。

でもこんなふうに表現するためには、日々の積み重ねや努力が必要です。

男性のバレエダンサー後藤俊星さんも登場し、普段どんな練習をしているのか、見てみます。

簡単な動きをしているように見えますが、なめらかでとても美しいです。

バーレッスンやセンターレッスンなど、バレエダンサーが日々どのような練習をしているのか垣間見ることができました。

そんなバレエは、何百年も前に誕生した「バロックダンス」から発展し、現在では「コンテンポラリーダンス」へも繋がっています。後藤俊星さんがこの日のために、さまざまな「風」を感じられる踊りを披露してくださいました。

バレエの歴史や奥深さを学んだあとは、児童のみなさんにもバレエを体験してもらいます。

音楽に合わせてアンバーやアンナヴァン、アンオーなどの腕の動きに挑戦!できるかなぁと不安だった子どもたちでしたが、素敵な音楽に合わせて踊ることができました。

自分でも身体を動かしてみた後は、バレエにおける表現の一つである「マイム」を見てみます。「ラ・シルフィード」より、シルフィードとジェイムスのやり取りと「眠りの森の美女」より、善の精リラと悪魔の精カラボスのやり取りを、一つ一つのマイムの意味を知りながら見てみると…まるで会話しているみたいです。

子どもたちも身体の動きでお話ができるんだ!と印象に残ったようでした。

プログラムの最後は、女性と男性のペアでおどるパ・ド・ドゥ。

二人の息の合った美しい踊りに、子どもたちもその世界観に没頭する様子が見られました。

男性が女性を持ち上げるリフトでは、目線も釘付けです。

「バレエって男の人でも踊るんだ!」「かっこよかった!」という気づきもあったようです。

バレエの見どころがたくさん詰まったプログラムでした。

「バレエ」というジャンルの見どころや面白さに触れた子どもたち。

今回の経験を通して、バレエはもちろん、さまざまな芸術への興味を拡げていってほしいと願うばかりです。

さかいミーツアート

堺市立の小学校・中学校(特別支援学級を含む)・特別支援学校に芸術家を派遣してコンサートやワークショップを実施する事業です。次世代を担うこどもたちの生きる力を育み、豊かな人生を送ることができるよう、文化芸術の側面から向き合います。音楽・美術・ダンス・演劇・伝統芸能といったさまざまなジャンルがあり、学校・アーティスト・財団コーディネーターが連携してプログラムを企画・実施いたします。