こども園での演奏や親子向けコンサートなど、音楽家が音楽を通してこどもと関わる機会は多くあります。財団でもこども園へのアーティスト派遣事業を実施していますが、実際にこどもたちと関わってみると、物事の受け取り方や反応が、大人の想像とは全然違うものであることに驚かされます。
今回は、こども園等での音楽指導に携わる宮地雅彦さんを講師にお招きし、こどもたち、とくに未就学児と一緒に音楽を楽しむためにはどんなアプローチが必要なのか、様々な知識と工夫を学びました。
前半は、0歳から5歳までのこどもたちの特徴やできること(発達段階)について、年齢毎に細かく教えていただきました。たった数か月の差でもできることに大きな違いがあり、こどもたちの成長スピードの速さに驚きました。大人目線だと言葉でコミュニケーションを取ろうとしてしまいがちですが、年齢によっては別のアプローチが必要だったり、逆に4~5歳にもなると複雑なコミュニケーションができたりすることを知り、こどもの可能性に気づく機会となりました。
後半は、事前に財団職員が作成した模擬プログラム案を用いて、宮地さんから具体的な場面を想定したアドバイスをいただきました。プログラムの中身ももちろん大事ですが、奏者や楽器のレイアウトやこどもたちの座り方など、会場の環境づくりが重要であることも教えていただきました。曲選び、MCの言葉選び、演出など、1つ1つに対するかなり具体的なアドバイスや工夫に、参加者の方からも「勉強になった」と感想をいただきました。
最後は、質問&お悩み相談タイム。参加者のみなさんから、実際の現場で困ったことや、こんな時どうしたらいいの?といったリアルなエピソードが寄せられました。宮地さんは豊富なご経験をもとにバシバシお答えくださいました。
今回はオンライン開催ということもあり、たくさんの方々にご参加いただくことができました。さまざまな立場からこどもと音楽の場に関わる人たちにとって「こども」への理解を深め、ご自身の活動をさらに広げていくきっかけとなれば幸いです。
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【次回!】話し方がもっと上手になる!MC講座
大勢の前で話すとき、緊張してしまうのは誰にとっても自然なことです。聞き手にしっかりと伝えるためには、その場の雰囲気や相手に合わせた話し方の工夫が欠かせません。MCは進行だけでなく、その場の雰囲気をつくる大切な役割も担っており、同じ内容でも話し方ひとつで伝わり方は大きく変わります。この講座では、さまざまな場に合わせたMCについて、座学と実技を通して学びます。
・日 時 2026年6月27日(土) 10:00~12:00
・会 場 フェニーチェ堺 多目的室
・講 師 谷田 奈央(声楽/音楽アウトリーチ実践・研究/公演MC)
〈プロフィール〉
神戸女学院大学大学院修了。オペラや『第九』公演に多数出演。関西主要オーケストラ等の文化庁学校公演にてMCを担当。音楽グループ「アンサンブルちょうちょ」を結成しこれまでに約400回のアウトリーチ公演を展開。神戸女学院大学「音楽によるアウトリーチ」講師を歴任。関西二期会、神戸音楽家協会会員。
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